FEATURE & INTERVIEW 特集・インタビュー

ユン・ウネ、「会いたい」で見せた圧巻の“涙の演技”

2014年2月4日

 パク・ユチョン主演で贈る、初恋を忘れられない男女の切ない純愛ラブストーリー「会いたい」のDVDとBlu-rayがついに発売。同作でヒロインのスヨンに扮(ふん)したユン・ウネは、2人の男性から思いを寄せられる複雑な心情を繊細な演技で表現し好評を得た。これまでラブコメディーのイメージの強かった彼女が、本作で“涙の女王”へと変身。人気、実力共に評価されたユン・ウネの、「会いたい」へ込めた思いをお届けします。

 

(c)2012 MBC & Victory Production

 

Q.最初に「会いたい」のシノプシスと台本を読まれたとき、どう思われましたか。

 次回作を検討していましたが、なかなか気に入る作品に巡り合えなかったので時間を有意義に使おうと勉強を始めたころ、本作のシノプシスを受け取りました。当時、他にも出演したい作品はあったのですが、企画が流れたりして個人的にはつらい時期を過ごしていました。「会いたい」のシノプシスは、「ちょっと読んでみて」と渡されたのですが、分量が通常のシノプシスの3倍はありました。まるで小説のようで徹夜で読みふけり、思わず泣いたり、笑ったりして私には慰めになりました。私が演じるスヨンは心に傷を抱いていますが、これまでの自分の経験を生かせるのではないかと思い、この役に挑戦してみたいという心のときめきを感じました。

Q.スヨンのキャラクターについて、監督や脚本家からどのような要求がありましたか。具体的な話し合いはあったのでしょうか。

 本作では、他の作品と違って事前に脚本家の先生とたくさん話し合いました。一度話し始めると3~4時間ぐらい。私自身の話もしましたし、スヨンに関する話も聞き、多くの話をしました。こういう姿を盛り込みたいとかどう演じたいかなど、質問と答えが行き交いました。監督は、すでに子役時代の撮影に入っていたので、脚本家と話すしかなかったのですが、子役たちの演技が素晴らしかったので、ある程度、子役の演技を引き継ぐ必要もありました。脚本家の先生からは、同じでなくても良いと言われました。「無理に合わせる必要はない。むしろ14年後のスヨンはもっと変わっているはずだ」と。また「後で昔のせりふと重なるシーンがあるからトーンは似せてほしいけれど、話し方やキャラクターは同じである必要はない」と言われて、私も気持ちが楽になった記憶があります。ただ、幼いころの心の傷、内面の痛みをずっと抱えていることは変わらないので、役作りにはいろいろと悩みました。

Q.以前、特技のイラストをドラマで披露されたこともありましたが、今回はいかがでしたか。

 私は人任せにできない性格なんです。スタッフは疲れるでしょうね(苦笑)。他人が書いた文字を「私が書いた」というふうに演じたら、それはうそになります。例えば、小道具の日記を誰かが代筆したとします。その続きを私が書いたら筆跡が違うので、結局はうそになってしまいます。私は自分でやるべきことは全部自分でやらないと気が済まないんです。今回はデザイナー役なのでスケッチも自分で描き、持ち歩く日記も自分で買いました。スヨンになったつもりで探し歩いたんです。そしてあらかじめ持ち歩いて使い込んだ感じを出し、ペンも買って事前にあれこれ書き込みました。実はスケッチの絵は、スタッフが用意してくれたノートにあらかじめ描かれていたのですが、全部消して自分で描き直し、色も私が塗りました。申し訳なかったのですが、実際に私が描いたときに、絵のスタイルが合わなくなってしまうので…。

Q.そこまで徹底すると、大変ではありませんか。

 私は以前から美術が好きでした。俳優にならなかったら、美術関係の道に進んでいたでしょう。上手というよりは絵を描くことに興味があって。衣装に関しても、キャラクターを考えてスタッフと一緒に相談します。このキャラクターはこんな行動を取るけど、どんな服が気楽でかわいくて自然に演技ができるだろうかと、見る人の負担にならないスタイルを考えました。スタイリストやヘアメークのスタッフそれぞれに考えがあるのでアイデアを出し合いながら相談するのが大事です。私は人任せにせず、一つずつ話し合い、「このシーンではこうしよう」と全部相談します。

Q.演じていて感じたスヨンの魅力とは?

 私にも分かりません。正直に話すと、スヨンは感情を表すシーンがあまりなく、内面の演技が求められました。(パク・)ユチョンさんが演じるジョンウは感情を表に出しますし、刑事として事件を解決する役でもあるのでせりふも多く、忙しいんです。その点に関しては気の毒だし申し訳ない気もしました。一方、私はユチョンさんのせりふに対するリアクションを表情だけで返すことが多く、そのような場面が1、2シーンだけならいいんですが、毎回続くのでとても悩みました。ジョンウとハリー(ユ・スンホ扮)という2人の男性の間でも言葉にしないながらも揺れ動き、憎まれないように演じたかったのですが…。一度、「とても憎らしい」と記事に書かれてしまいました(苦笑)。「感情を言葉にできず2人の間で戸惑うしかない。視聴者の目にはそれが憎らしく映るだろう。それだけ上手に演じている」と好意的に褒めていただいた記事でしたが。これでいいのかなと私自身も悩みながら演じるときが結構ありましたが、素晴らしい共演者のおかげで助けられました。ジョンウと一緒にいるときは彼が感情を表現するので、私は無理やりにではなく自然に感情を出すことができるんです。ハリーと一緒のときは私も冷たくなって彼に対する感情を抑えることができます。あえて何かしようと考えなくてもいい、そんな素晴らしい共演者のおかげで私もたくさんのことを表現することができました。

Q.相手役のパク・ユチョンさんが演じるジョンウの魅力は?

 ユチョンさんはうまく演じるだろうと予想はしていましたが、期待以上の演技で驚かされました。これまで私は明るくて活発な役が多かったので、変化が欲しくてこの作品を選びました。実は、ジョンウを見ているとうらやましくなりました。エネルギッシュで楽しそうだから。私は感情を表に出さないキャラクターなので、わざと抑えている分余計にうらやましかったです。昔の活発な役柄を懐かしいと思いながら演じていました。ユチョンさんは演技がうまいですね。刑事として働くとき、家族といるとき、初恋の人といるとき、つらいとき…。全てにおいて臨機応変に演じ分けています。自由でありながら流動性があり、軽薄過ぎる印象も与えず、センスもあります。…私が評価できる立場ではありませんが(笑)。

 
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