FEATURE & INTERVIEW 特集・インタビュー

リュ・テジュン、「朝ドラマ出演のおかげで、奥さま方から愛されました」

2012年10月26日

 貧しくも、明るくけなげな女性ボクヒの夢や恋愛を描いたハートフルストーリー「テレビ小説 ボクヒ姉さん」。本作でヒロインが思いを寄せるカン・ジュンモこと「ジュンモ先生」を演じたリュ・テジュンは、これまでのクールなイメージを塗り替え、主婦層を中心に支持を得ることに成功する。転機となった本作について、話を聞いた。

Q.「ボクヒ姉さん」へ出演を決めた経緯を教えてください。

 ムン・ヨンジン監督の作品に出演するのは、「四百年の夢」に続き今回2度目です。また、脚本家のイ・グムリムさんは韓国で有名な方なのですが、「ファン・ジニ」や「緑の馬車」での僕の演技を見て「キャスティングしなきゃ!」と思われたそうです。僕としてはとても光栄だったので、すぐにOKしました。

Q.リュ・テジュンさんから見たカン・ジュンモはどんな男性ですか? 演じるとき感情移入はしやすかったですか?

 カン・ジュンモという男は、僕と似ているところもあるキャラクターで、初恋を忘れられない、そういう男です。女性からするとすごく感受性が豊かでカッコよく見えると思うのですが、僕としては友達の妻を好きになった経験がなかったので、演じるときすごくつらかったです。自分の経験したことは演技しやすいのですが、経験したことのないことを演じるのは難しくて、そこは厳しかったですね。

Q.ボクヒの憧れの男性、カン・ジュンモのキャラクターは、当初から設定されていたのですか?

 最初から決められていました。シナリオの中では、主人公のボクヒを小さいころからずっと見守りながらサポートしてあげる、“あしながおじさん”的な役柄だったんです。

Q.「ファン・ジニ」や「緑の馬車」では悪役を演じていましたが、今回演じた役柄は、テジュンさんご自身に近い役なのではと思うのですが、演じられていかがですか?

 僕は、カン・ジュンモのようにジェントルでおとなしいタイプではないです(笑)。すごくハツラツとしていて明るい感じなんですよ! 先ほども言ったとおり、監督とご一緒するのは2回目で、僕の演技や性格も把握していらっしゃるので、今回このような大人の役を演じているのを結構笑っていらして…。「君にもこんな大人が演じられるんだ(笑)」と、拍手してくださったりもしたんです(笑)。

Q.カン・ジュンモとテジュンさんとのシンクロ率はどれくらいですか?

 50%ぐらいでしょうか。“1人の女性をずっと最後まで愛する”というのは同じです。そこが一番似ているところですね。性格は違います(笑)。

Q.本作は、人情味あふれる人間ドラマで見ていて心が温かくなりました。演じていて、そうした視聴者の反応を実感することはありましたか? 

 これは朝のドラマなので、主婦の方々がよく見てくださっていました。子どもやご主人を見送ってから楽しむドラマです。なので、街を歩いているときに反響をすごく感じました。奥さま方によく声を掛けてもらいました。また、このドラマは1970年代の韓国を背景としていて、当時の人々の喜怒哀楽を全て表現しているので「見ていて心が温かくなった」という意見もよく頂きました。僕としては、今まで悪役を演じてきたのが、今回は優しい役柄だったので、それに関しても「良かったよ」という意見を頂きました。

Q.一番記憶に残っているシーン、セリフを教えてください。

 印象に残っているのは、ジュンモの友達が亡くなった時に、「(友達の妻である)ウニョンをこれからずっと見守ってあげる」と独り言を言うシーンですね。お酒を飲んで友達のことを思い出しながら「君が愛したウニョンを、傷つけずつらいことのないようにこれから僕が守ってあげるよ。天国で見守ってね」と友達に独り言を言うシーンがあるのですが、それがすごく記憶に残っています。あと、すごく泣いたシーンがあるのですが、それはウニョンが亡くなる前日のシーンです。結核を患ったウニョンに、泣きながら「今すごく寒いので温かく抱き締めてほしい」と言われて抱き締める場面なのですが、その時は本当に泣いた記憶があります。

Q.ボクヒは、カン・ジュンモへの憧れを抱いたまま心の美しい前向きで立派な女性に成長しましたが、ジュンモのボクヒに対する恋愛感情はどのようなものだったのでしょうか?

 個人的には、演技をしながらジュンモに対して“男らしくない”と思う部分もありました。ジュンモはボクヒの成長をずっと見守ってきて、女性としての魅力も感じずにはいられない。そういうところもあったのですが、脚本家の先生は、「ボクヒとのラブストーリーになると、カン・ジュンモというキャラクターが生きてこない」とおっしゃったので…。“カン・ジュンモは1人の女性を死ぬまで愛する”というキャラクターで貫き通すということになったんです。

Q.ボクヒのような女性は、恋愛対象としていかがですか?

 いいですね。本当にいい女性だと思いますし、恋愛対象としてもいいと思います。ドラマの中でのボクヒの性格は、すごく明るくていつも笑っていて。女性ですがカリスマ性もあって。人をリードできるような、そんな存在なので、僕はいつでもOKですよ(笑)。

Q.個性的なキャラクターがたくさん登場しますが、テジュンさんが気に入っているキャラクターは?

 ボクヒの叔父さん、マルグですね。演じられているペ・ドンソンさんは韓国で有名なコメディアンなんです。劇中での役柄はトラブルメーカーだったのですが、ドンソンさんは本当に撮影現場を明るくしてくれるムードメーカーでした。後輩の僕たちにお酒や食事をおごってくださいました。コメディアンなので、見ているだけでおかしくて笑いが出て、すごく楽しい雰囲気になりました。

Q.撮影現場の雰囲気はいかがでしたか。

 撮影のときにNGをたくさん出した人が罰金を払い、それを集めてみんなで食事に行くシステムになっていたのですが、すごく楽しかったですね。またスタッフの皆さんが僕たちをきちんとサポートしてくださって、すごく居心地の良い現場でした。

Q.撮影が終わった時の気分は?

 6、7カ月ぐらいの撮影だったのですが、本当にすべてのスタッフが家族のようでした。ですので、終わったといってもその余韻がいつまでも残っていて忘れられず、今でもFacebookなどでやり取りをしています。本当に家族のようで、すごく残念で心残りもありますね。でも、早く振り切って次のキャラクターを研究しないと!とも思っています。

Q.「ボクヒ姉さん」に出演して得た一番の収穫は何でしょうか。

 奥さま方に愛されたことですね! 食堂やコーヒーショップなどで必ずサービスが出てきます(笑)。そして俳優としては、今まではすごく堅い役や悪役などを演じてきたのですが、一変して優しい雰囲気の役柄を演じたので、それも一つの収穫だったのでは、と思います。

Q.ドラマを見る日本のファンに向けて、見どころやメッセージをお願いします。

 このドラマは、60~70年代の、人々が貧しく大変だった時代が背景になったドラマです。愛があったり、別れが出たり、またすごく傷ついたり、それらを温かく描いたドラマなんです。見どころといえば、温かくて人間味あふれる部分を見てほしいですね。そして、ドラマを見て楽しむというよりは、自分の感性を持って物語を感じるように見ていただけたら、深く楽しめると思います。

 

profile
リュ・テジュン 1971年12月7日生まれ。183センチ、73キロ。B型。90年モデルデビューし、97年歌手デビュー。その後CMモデルとして活躍し、05年俳優デビュー。主な出演作にドラマ「ファン・ジニ」「緑の馬車」、映画『きみはペット』など。

 

「テレビ小説 ボクヒ姉さん」DVD

TSUTAYA独占レンタル開始
2012年11月2日から(Vol.1~6)、2012年12月5日から(Vol.7~12)、
2013年1月9日から(Vol.13~18)
発売元:カルチュア・パブリッシャーズ
販売元:カルチュア・パブリッシャーズ

Licensed by KBS Media Ltd.(C)2012 KBS.All rights reserved

 

<あらすじ>
 ボクヒは継母のオンナンと異母弟のボンナムと3人で暮らしていた。貧しいながらも互いに支え合いながら暮らすボクヒとボンナム。しかしある日、オンナンが全財産を持って男と逃げてしまい、ボクヒとボンナムの生活は急変する。このままでは生きていけなくなったボクヒはボンナムと共にボクヒの実母・ジョンエを捜す旅に出る。
 一方、ジョンエは醸造場を営むビョンマンの妻として暮らしていた。ジョンエはボクヒと別れて以来、一度も彼女を忘れることはなかった。そんなジョンエの前にボクヒが現れるが…。


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