FEATURE & INTERVIEW 特集・インタビュー

美男俳優チャン・ドンゴン、新作映画で魔性の男に

2012年10月4日

(C)マネートゥデー=共同

 ドラマ「紳士の品格」でのキュートなアラフォーから一変。悪い男の顔をしたチャン・ドンゴンが帰ってきた。11日公開の映画『危険な関係(原題)』でどんな女性をもとりこにしてしまう魔性の男を演じ、“韓国で最も美しい顔の俳優”というイメージの打破に真正面から挑んだという。

 『危険な関係』は18世紀のフランス小説を原作にした映画で、さまざまな国で幾度も映画化されてきた作品。ジョン・マルコビッチやコリン・ファース、ライアン・フィリップ、そしてペ・ヨンジュンまでもがその主人公を演じてきた。今回の映画の舞台は、1930年代の中国・上海。全編中国語での演技は、チャン・ドンゴンにとって全く新しい挑戦となった。

 

Q.中国語で演技をするのはとても大変なことだと思います。

 中国公開版はネーティブの方が吹き替えをしてくれています。声がちゃんと似ていたので良かったです(笑)。一方で、韓国バージョンは全部僕の声です。アフレコをした所は吹き替えをしていますが。中国では吹き替えをすることがよくあるみたいで、システムもきちんとしていました。トニー・レオンも普段は広東語を使っているので、北京語での演技のときは吹き替えをするみたいです。

Q.ホ・ジノ監督から“天才”と絶賛されたようですが、中国語のセリフをどうやって覚えましたか。

 正直、自分でもびっくりしました。意外といけるもんなんですね。撮影まであまり時間がない状態でお話を頂いたので、「全てを中国語でやらなければならない」と言われたらできなかったかもしれません。いざとなったら吹き替えがある、と気持ちを楽にして始めたら段々自分でも欲が出てきたんです。韓国語でもやってみたんですけど、そっちの方がなんだかぎこちなくて。一つ問題だったのは、徹夜で台本を覚えていったのに撮影前に急に変更になったときでした。それでもどこからかものすごい集中力が湧いてきて、なんとかなりましたが(笑)。

Q.本作への出演を決意した理由は?

 お話を頂いたときは、ちょうど自分自身に飽きていたころだったんです。『マイウェイ 12000キロの真実』という大作を9~10カ月ぐらい撮影し、終わった後に空虚感みたいなものがやってきて…。僕は大作映画では、老若男女みんなが楽しめる映画にしたいと思っていて、より普遍的な感性で芝居をしているんです。そうすると次第に、感情のディテールを表現する役を演じたくなるんですよね。だから以前も『ロスト・メモリーズ』をやった後に『コースト・ガード』という映画を選んだんです。今回の作品は原作が有名ですし、キャラクターも表現すべきものがたくさんある人物だということ、それにホ・ジノ監督の演出なら繊細な表現ができそうだという期待があったんです。

(C)マネートゥデー=共同

Q.同じ原作を基にした他の作品はご覧になりましたか。

 ペ・ヨンジュンさんの『スキャンダル』は公開当時に見ていましたが、他の作品はあえて見ないようにしました。先入観ができてしまうのが嫌だったので。シナリオを読んだときはもう少し暗い魔性のカリスマを連想していたのですが、監督は他の作品との差別化を図るために、少しだけコミカルな要素を入れたいとおっしゃっていました。ある程度キャラクターが練られてきた後に、他の作品を全部見てみました。ジョン・マルコビッチやコリン・ファース、ライアン・フィリップは、やはり最高の名優たちなので彼らと同じ役柄を演じることはプレッシャーでもあります。でも反対に、僕は僕だけのキャラクターを演じればいいんだ、と思い少し安心した部分もありました。中国のプレスの方から、レスリー・チャンが生前すごくやりたがっていた作品だと言われたときも「もっともっと頑張らないと」と思いました。

Q.劇中、ベッドシーンも登場しますね。

 実は初めてなんです。キスシーンまではあったんですけど。別に避けていたわけではなく、今まであまり恋愛物をやっていなかったので、そういうシーンが出てくる映画はなかったんです。今回は最初からどのくらい濃厚にするかなど決めてあったわけではなく、その場の感情に合わせてやっていました。正直なところ、中国の観客を第一に考えて作られている映画なので、それに合わせた演出にはなっていると思います。

Q.奥さまのコ・ソヨンさんの反応はいかがでしたか。

 出来上がったものはまだ見ていないですが、シナリオを読んで「絶対やらなきゃダメ?」って聞いてきました(笑)。「ホ・ジノ監督の演出だから大丈夫」といって安心させました。その後ベッドシーンについては何も言われてないですね。妻のこともそうですが、それよりも子どものことが気になっていました。ラブシーンを撮影しているときも、ふと「子どもに見せられないなー」と思うことがありました(笑)。

Q.演じているのは“かっこいい”の一言で言い表せるような人物ですが、これまでそういう役柄を避けてきた印象が強かったです。

 若気の至りもあって、演技力を認めてもらえるような作品ばかりを選んできたのは事実です。見た目ばかり話題になるのが嫌で「かっこ良くなくてもいい役が演じたい」とずっと言っていました。でも「紳士の品格」をやっている途中、「もうちょっと若くて爽やかだったときにこういう役をやっておけば良かった」と少しだけ後悔したりもしました(笑)。でも、何事にもちゃんとそれに合ったタイミングがあると思うんです。今までそうやって反発してきたことが、逆に今の自分にできることを教えてくれたと思いますし。今はそういう役を楽しんで演じられるようになって、心にも余裕ができました。タイミングが良かったんだと思います。

(C)マネートゥデー=共同

Q.“男くさい”キャラクターからの脱出といえるのでしょうか。

 やっぱり、変化がほしいという気持ちもあったんですよね。“男くさい”と見られることにもプレッシャーを感じるようになりましたし、正直自分でも飽きてきたので…。血を流して死んでいくのではなく、楽しく愉快で見ている側もいい気持ちで劇場を出られるような作品に出たいと、数年前ぐらいから思うようになったんです。

Q.そのように変わったきっかけは何でしょうか。

 特に何かあったわけではないのですが、いつの間にか「やりたい」ことよりも「やらなければ」というものを選ぶようになっていたんです。やりたいと思っても、「僕がやってはいけない」と勝手に思い込んでやめたものもありましたし、特にやりたいと思っていなくても、「これはやらないとまずいかな」と思ってやったものもありました。そういう姿勢を取ることを警戒してはいたのですが、いつの間にかそういう選択を繰り返していたんです。

 
  • 1
  • 2


コメント

FEATURE & INTERVIEW 特集・インタビュー

2016年大活躍の予感! 次世代モンスターグループ“iKON”ロングインタビュー <後編>

2016年大活躍の予感! 次世代モンスターグループ“iKON”ロングインタビュー <後編>

インタビュー2016年3月5日

 日本デビューアルバム『WELCOME BACK』(1/13発売)がオリコンデイリーランキングで1位を記録したiKON(アイコン)。早くも3月30日には、新曲を収録した豪華盤『WELCOME BACK -COMPLETE EDITION-』の発売が決定した。デビ・・・続きを読む

2016年大活躍の予感! 次世代モンスターグループ“iKON”ロングインタビュー <前編>

2016年大活躍の予感! 次世代モンスターグループ“iKON”ロングインタビュー <前編>

インタビュー2016年3月4日

 日本デビューアルバム『WELCOME BACK』(1/13発売)がオリコンデイリーランキングで1位を記録したiKON(アイコン)。早くも3月30日には、新曲を収録した豪華盤『WELCOME BACK -COMPLETE EDITION-』の発売が決定した。デ・・・続きを読む

Photo:Michi ISHIJIMA

Block B(ブロックビー)、日本デビュー後初のホールツアー! Block B JAPAN LIVE TOUR 2016~SHOWDOWN ‘H’~

特 集2016年1月14日

 2015年1月に日本デビューしたBlock Bが、16年1月9日から東京と大阪でホールライブを開催!  取材をした10日の会場、東京ドームシティは、アリーナから3階まで満席。客席とステージが近いホールならではの高揚感があって・・・続きを読む

BEE SHUFFLEのジュノとギュミン

連載「BEE SHUFFLEのシャッフル・デート!」番外編 最終回

インタビュー2015年12月4日

『もっと知りたい!韓国TVドラマ』の連載企画「BEE SHUFFLEのシャッフル・デート!」。日韓混合の“原宿発崖っぷちボーイズグループ”BEE SHUFFLE(ビーシャッフル)の5人が繰り広げる妄想デート企画が、『もっ韓』69号で最終回・・・続きを読む

チャン・グンソク、TEAM Hのハロウィーンパーティーで仮装姿を披露

チャン・グンソク、TEAM Hのハロウィーンパーティーで仮装姿を披露

特 集2015年11月5日

 チャン・グンソクが自身の音楽ユニット“TEAM H”として久々の来日公演を開催、“2015 TEAM H HALLOWEEN PARTY”と題し、ハロウィーンで盛り上がる日本で2都市4公演を行った。ハロウィーン当日である10月31日のライブでは、冒頭・・・続きを読む

more
page top