FEATURE & INTERVIEW 特集・インタビュー

BIGBANGとしてG-DRAGONとして、「いい音楽を作りたい」

2012年9月25日

 「常に新しいことを追求している。世の中に自分自身をアピールしていく窓口は、いつも意外なところにある」と彼は言う。アニメの主人公のような人生。斬新かつユニークな彼の発想からは、全国的な旋風を巻き起こすようなトレンドが誕生する。それが、K-POP旋風の中心にある人気グループBIGBANGのリーダー、G-DRAGONだ。

 人々が熱狂する音楽を作るG-DRAGONは、クオリティーへの妥協を決して許さない。彼は、大衆性と芸術性のバランスを調整するプロデューサーでもあるのだ。今回のアルバムでは、音楽界の新しいトレンドを取り入れる一方で、一般リスナーへのアプローチが伝わってくる、ソロミュージシャンとしてのG-DRAGONの力量を感じられる作品となっている。

 G-DRAGONの所属事務所YG Entertainmentの一室で、彼とテーブルを囲んだ。黒い帽子を深めにかぶった彼は、世界のトレンドを読みとり、独自の目線で作られた若さあふれる自分の音楽を紹介してくれた。タイトルは『ONE OF A KIND』。“唯一”という意味だ。

 

Q.新しいアルバムについてご紹介を。

 『ONE OF A KIND』というタイトルのとおり、たくさんの人々の中で「唯一」と呼ばれる存在になりたいという願いを込めています。この曲を最初に作り上げたし、だからこそアルバムタイトルにもしました。3年ぶりに出すソロアルバムなので、プレッシャーもあったけれど、僕にしか表現できない音楽にしようと努めました。ミュージックビデオやアートワークなど、全てにおいて僕の手が入っていないところはありません。

Q.Hip Hopの要素が強かった前回のアルバムと違い、今回はさまざまなジャンルの音楽が収められています。満足度はいかがですか。

 今回は、アルバムのコンセプトに合わせて曲を作るというよりも、多彩な音楽を一曲一曲収めていくことに注力しました。いつもそうですが、自分で作っているから、個人的にはもちろん満足度が高いです(笑)。でも、3年後にも満足度が高いと言えるかどうかは分かりません。3年たったとき、同じ質問をしてみてください。

Q.タイトル曲「クレヨン」の歌詞には、キム・ヒソンさんやチョン・ジヒョンさんなど、有名女優の名前が出てきますね。

 キム・テヒさん、チョン・ジヒョンさん、キム・ヒソンさんなど、みんなから愛される、誰が見ても美人と認めるような方々な名前を使わせてもらいました。みんなに共感してもらいたかったので。

Q.ミュージックビデオもとても面白かったです。女装もされたのですね。

 まず言っておきたいのですが、「クレヨン」のミュージックビデオの女性の後ろ姿は、僕ではなくダンサーの方です(笑)。コンセプトは「めちゃくちゃ」だったので、映像を見ながら「こいつクレージーだ」と思ってほしかったんです。意外な発想ばかりを詰め込もうとしたので、面白いシーンがたくさん生まれたんだと思います。

Q.最近、ミュージックビデオを公開前に審議されるようになりましたね。

 もちろん気になってはいます。日頃から親しくしている演出家の方々も、やっぱりみんな気になるみたいです。でも僕らは、その審議の基準の中でベストを尽くして最高のクオリティーに仕上げなければならない。できるだけ曲の雰囲気を表現できるように、いろいろ工夫していかないと。個人的にはメジャーだけじゃなくインディーズでも面白いミュージックビデオがたくさん制作されていると思うんですが、そういうところまでも制約されていくのが残念でならないです。これから、みんなで考えなければならない課題だと感じています。

 

Q.「あのXX」を収録したことにより、アルバムには19歳未満購入不可と表記されましたが、この曲にまつわる話を聞かせてください。

 「あのXX」の歌詞に関しては、事務所の社長ともたくさん話し合いました。この曲を作る過程で、(歌手兼音楽プロデューサーの)テディーさんと僕で決めておいたコンセプトがあったので、歌詞を変えることだけはしたくなかったんです。「あいつ」「あの野郎」という言葉では、そのニュアンスが伝わらないと思ったから。たぶんみんな、同じような状況になったらもっと言葉が荒くなると思いますよ(笑)。みんなが言いたいけど、なかなか声に出して言えない、そんな言葉を代弁したかったんです。

Q.「あのXX」の歌詞は、G-DRAGONさんの実体験に基づいたものだそうですね。

 全てが僕の経験というわけではないです。いつもノンフィクションとフィクションを混ぜ込んで、みんなが共感できるものに仕上げようとしてます。

Q.歌詞の内容自体は、未成年者に有害だと思いますか。

 曲を書いているときは、そんなことは思わなかったんですが、最後にモニタリングしていて、ある程度の影響を及ぼす可能性があることに気付きました。でも絶対的な悪影響だとは思っていないです。それは音楽を聞く人がそれぞれ判断することであるし、音楽はただの音楽に過ぎないということを理解してもらいたいですよね。もちろん美しく正しい言葉ではないと思っていたから、自ら19歳未満購入不可のマークを付けたのですが、その言葉は、曲の状況の中で絶対的に必要だと思ったことに代わりはないです。面白くて率直で、ダイレクト。そんな新しいトレンドを作りたいんです、僕は。僕自身も子どもの頃、DJ DOCのアルバムを聞いたときのことを今でも覚えています。きれいな言葉遣いではなかったけれど、「この人たちはちゃんと自分たちの言いたいことを言う人たちなんだ」と感じました。19歳未満購入不可だから悪影響を及ぼす、というんじゃなく、アーティストを理解し自分の解釈で受け止めてもらいたいです。

 
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